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米VRC(バリュエーション・リサーチ社)が、足元のM&A取引、市場で形成される株価・企業価値を捉える倍率指標、企業業績、PPAなどの情報を含む、各業界についての簡潔で深い洞察に満ちたレポートをお届けします。
東南アジア不動産市場の見通し~シンガポール、バンコク、クアラルンプール
シンガポール
オフィス
- オフィス市場は、新型コロナのワクチン接種の開始に伴い徐々に改善するとみている。
- サーキットブレーカーが講じられて以降拡大している在宅勤務も、地域分散化を後押しする可能性がある。
- グーグルの共同創業者であるセルゲイ・ブリン氏が個人資産を管理するためのファミリーオフィスをシンガポールに設立したと報じられたが、これは、シンガポールが引き続き金融ハブとして投資家の信頼を得ていることを示すものといえる。
- コワーキングスペースは、長期リースに縛られることなくオフィススペースのニーズに柔軟に対応できるため、引き続き好まれるとみられる。
VRCパースペクティブ:無形資産である世界的有名ブランドの価値
有名ブランドの買収は、M&A市場の原動力の1つとなっている。
買収時に支払う公正価格の決定およびブランドのバリュエーションには慎重な分析が必要とされる。
ブランドは無形資産であり、商標、商号、著作権、目に見えない要因の集合体であることが多い:無形資産には独自の形状、色、サイズ、テイストなどが含まれ、バリュエーションは複雑になる。
ブランドを買収する側は、複数の定性的および定量的要因からブランドの評価を行う必要がある。それにより、合併後の価値統合の最適化および価値向上のためのロードマップ作成に役立てることが可能となる。
シンガポールマーケットレポート2020年第3四半期
小売・商業施設市場見通し
⼩売・商業施設市場は引き続き低迷し、⼩売・商業施設物件の需要は
減少し続けると予想している。新型コロナパンデミックは、⼩売業界の変⾰を
加速させるだろう。より多くの企業がオムニチャネルアプローチを提供している中で、
⼩売業者は補完的なオンライン及びオフラインのサービスを確保する必要がある。
また、需要の減少により、⼩売・商業施設物件のオフィス⽤途への転換が
増加している。
シンガポールマーケットレポート2020年第2四半期
住宅市場見通し
海外渡航制限やロックダウンにもかかわらず、シンガポールの住宅市場への外国需要は完全には無くならなかった。
中国本土の富裕層の買い手は、インフレや通貨切り下げにより通貨価値が下落するリスクをヘッジすることを目的とし、資産を海外に分散するために、オンラインプラットフォームを通じてシンガポールの高級不動産を購入していると報じられている。
各国がロックダウン措置を徐々に緩和するにつれ、住宅用不動産に対する外国需要は、時間とともに改善する可能性がある。
シンガポールマーケットレポート2020年第1四半期
2020年第1四半期のシンガポールにおける投資額は33億ドル(2,475億円)と
2019年第4四半期の50億ドル(3,750億円)から大幅に減少した。
コロナウィルス感染症の広範化は世界的な景況感を悪化させている。
企業はコスト削減策を講じ、投資家は投資判断に慎重な姿勢を示している。